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asa(あさ)
映画が大好きな28歳会社員

年間300本程度の映画作品(洋画がほとんど)を鑑賞している映画好きです◎

アカデミー賞で輝く俳優・女優の姿に感動し、アカデミー賞などの映画賞をもとに映画の魅力を発信しています。

英国アカデミー賞(BAFTA) おすすめ5選!

映画を評価するうえで、最も高貴なものはアメリカの「アカデミー賞」です。
アカデミー賞は約95年の歴史があり、今もなお毎年最高の盛り上がりを見せております。

その中で、こんなことが気になる人もいるのではないでしょうか?

アカデミー賞以外には、どんな映画賞があるの?

確かに気になリますよね。
実際に世界にはたくさんの映画賞や映画祭が存在しております。

例えば世界3代映画祭と呼ばれるカンヌ国際映画祭・ヴェネチア国際映画祭・ベルリン国際映画祭があります。
世界ではアカデミー賞に匹敵するくらい注目されている映画祭であり、その年のヒットを占う重要な位置付けになっております。

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そして、本日ご紹介するのは、英国アカデミー賞です。
毎年イギリスのロンドンで開催されている映画賞です。

英国アカデミー賞も世界で大きく注目されている映画賞です!

今回は、そんな英国アカデミー賞の作品賞を受賞した作品の中からおすすめの5作品をご紹介します!
アカデミー賞との違いを感じながら、気になる作品があったらぜひチェックしてみてください!

目次

英国アカデミー賞とは?

英国アカデミー賞とは?

英国アカデミー賞とは、英国映画テレビ芸術アカデミーが主催する映画賞で、またの名をBAFTA映画賞とも呼ばれております。

その歴史は、1947年から始まり、約75年の歴史を誇ります。

毎年2月に開催されており、主には「作品賞」、「主演男優賞」、「主演女優賞」、「監督賞」、「オリジナル脚本賞」がございますが、一つ特徴的な賞として「英国作品賞」というイギリスの作品を対象とした賞があります。

中には外国語作品賞では、過去に日本の作品として「乱」「ドライブ・マイ・カー」などが受賞しております。

英国アカデミー賞の立ち位置

かつての英国アカデミー賞は4月に開催されておりました。
しかし、本場アメリカのアカデミー賞が3月に行われ、世界の関心が薄れていることを理由に、2001年ごろから2月の開催に変更されました。

この2月に行われることにより、英国アカデミー賞受賞の様子が少し変化してきました。
簡単に言うと、本場のアカデミー賞に寄ってきている、ということです。

英国アカデミー賞授与式が本場アカデミー賞の前に行われることから、その場が大きな影響を与えるものとなってきています。
英国アカデミー賞授与式からわずか2週間後に本場アカデミー賞の投票があるため、授与式での受賞スピーチが大きく印象に残るものであった場合、本場アカデミー賞にも多大な影響を与えております。

このことから、英国アカデミー賞も世界で注目を集める映画賞になっております。

英国アカデミー賞 おすすめ5選

①禁じられた遊び(1952年)

-反戦映画の傑作-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0012928

出演

ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリー、リュシアン・ユベール、ジャック・マラン

あらすじ

1940年フランス-
ナチスドイツ軍の空爆により、少女ポーレットの両親と飼い犬は死んでしまった。
ポーレットは行き場なく彷徨い、農家の少年ミシェルと出会う。

死んだ人や動物は穴に埋め、十字架を立てることを知ったポーレットは、ミシェルと一緒に身近な動物などの墓を作っていくが、次第にエスカレートしていく。

見どころ

何も知らない子どもたちの無意識なメッセージ

ポーレットはまだ幼く、「死」というものと「神に祈る」というものの意味を知りません。
両親を失っても、愛する飼い犬を失っても、悲しむこともできません。
まだ何も知らない子どもだからこそ無茶ことを行ない、それを咎められても何に怒られているのかもわかりません。
皮肉にもその子どもたちの大胆さが、大人にとっての大事なものに侵食していくことになります。

ポーレットはたまたまミシェルと出会い、家に住まわせてもらうことができておりましたが、他にも両親を失い、「戦争孤児」になってしまった子どもたちも多かったでしょう。
そんな孤児の未来はどうなってしまうのか、そのことに正面から向き合って描いた本作品は反戦映画の傑作と言われております。

1953年第7回英国アカデミー賞
受賞:作品賞

1953年第25回アカデミー賞
受賞:国際長編映画賞

②カイロの紫のバラ(1986年)

-憧れのスターがスクリーンから抜け出した-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0029631

出演

ミア・ファロー、ジェフ・ダニエルズ、ダニー・アイエロ、エドワード・ハーマン

あらすじ

セシリアは、失業中で乱暴な夫と暮らしていた。セシリアに金をせびり遊んでばかりいた夫に愛想を尽かし、辛い現実を忘れるために映画館によく足を運んでいた。

ある日映画館で「カイロの紫のバラ」を鑑賞していると、画面の中の主人公が画面から飛び出てくる。その主人公はセシリアの手を握り、逃げるように劇場を後にする。

周りの人間が混乱する中、二人は愛の逃避行を始める。

見どころ

ずっと夢の中ならいいのに

映画の中の主人公が実際に目の前に現れる、という考えられない状況の中、現実に嫌気が差していたセシリアは、非現実的なひと時に思いを馳せていきます。
周りの関係者も次第に二人の世界に割って入り、二人は徐々に現実に引き戻されていきます。

「恋は盲目」とはうまく言ったもので、恋に落ちたとき、他のことが考えられなくなるときがあります。
その世界は、ほんの一瞬だとしても人生を大きく彩るものとなり、一生忘れることのできないものとなるのでしょう。
しかし、その代償はとてつもなく大きくのしかかってきてしまうので、恋は厄介なものですね。

2018年に日本で公開された「今夜、ロマンス劇場で」という作品は、設定など本作品と似通っている部分が多くあり、オマージュのように感じられる作品となっております。

1985年第39回英国アカデミー賞
受賞:作品賞、オリジナル脚本賞

1986年第43回ゴールデングローブ賞
受賞:脚本賞

③戦場のピアニスト(2003年)

-ショパンの旋律が時間を止めた-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0026103

出演

エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス、ロナン・ヴィバート

あらすじ

1939年ポーランドのワルシャワはナチスドイツの支配下に置かれていた。

ユダヤ人が迫害を受けていく中で、ユダヤ人であったピアニストのウワディクやその家族は、ユダヤ人専用居住区(ゲットー)に移住させられる。

ユダヤ人が強制収容所に送られていく中で、それを逃れたウワディクの決死の逃走が始まる。

見どころ

逃げた先に希望はあるのか

ナチスドイツによるユダヤ人迫害は非常に有名な話ですが、本作品はそのことを非常にリアルに描いております。
ドイツ兵の気分次第で命が左右される日常は、まさに恐怖そのもので生きた心地がしません。
なぜユダヤ人というだけで自由が奪われてしまうのか、実際に起こっていた歴史に目を背けてはなりません。

家族と離れ離れになり、一人で必死に逃げるウワディクが時折見せるピアノを演奏するシーンには、胸が締め付けられます。
以前は普通に弾けていたピアノも、今は簡単に弾けないものとなってしまいます。それでもピアノに思いを馳せる切なさがあってこそ、ラストの演奏シーンはとても尊いものとなっております。

2002年第56回英国アカデミー賞
受賞:作品賞、監督賞

2003年第75回アカデミー賞
受賞:主演男優賞、監督賞、脚色賞

④ブローク・バック・マウンテン(2005年)

-はじまりは、純粋な友情の芽生えからだった-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0022877

出演

ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ

あらすじ

1963年、ワイオミング州のブロークバックマウンテンという山で、ジャックとイニスは夏の期間だけ、羊の放牧の仕事を紹介してもらう。

最初は各々が自身の仕事を全うしていたが、徐々に会話も増え、心を開いていく。
ある日テントで寝泊まりした二人は、衝動的にお互いを求め合う。そこから二人の人生の歯車が大きく動き出す。

見どころ

一生をかけた愛は、一生誰にも言えなかった

1963年当時は、現代のように同性愛に対する理解はありませんでした。
だからこそ、二人だけの秘密として、多くのしがらみを抱えていきます。
しがらみを抱えれば抱えるほど、二人の気持ちは強くなっていき、抑えきれない思いは次第に周囲にも影響を与えていくことになります。

同性愛において、今でこそ寛容な風潮がありますが、当時はソドミー法という同性愛を実質的に禁止する法律が存在していました。
まさに「禁断の恋」というに相応しいかと思います。
その恋の儚さと、愛の美しさを感じながらも、同性愛が寛容になってきた現代だからこそ改めて見ておきたい一作ですね!

2005年第59回英国アカデミー賞
受賞:作品賞、監督賞、脚色賞2006年第78回アカデミー賞
受賞:監督賞、脚色賞、作曲賞

⑤1917 命をかけた伝令(2019年)

-走れ-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0049580

出演

ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ・チャップマン、リチャード・マッデン、ベネディクト・カンバーバッチ

あらすじ

1917年第一次世界大戦

イギリス軍は、ドイツ軍が西部戦線で後退したことを機に攻め入るつもりでいた。
しかし、それが罠だと知ったイギリスのエリンモア将軍は、トムとウィルを召集する。

そこで命じられたのは、西部戦線まで行き、攻撃準備をしている部隊に攻撃中止を伝えるというものであった。

見どころ

何を背負って走ればいいのか

トムとウィルが伝令役として選ばれた理由は、トムの兄ジョセフが部隊にいるからでした。
トムは強い使命感を持ちますが、ウィルは「なぜ自分が選ばれたのか」と不満を抱きながら任務にあたります。
部隊のいる西部戦線に辿り着くためには、いつもの難局を越えなければならない中で、ウィルに使命感は生まれるのか、要注目です。

本作品は全編ワンカットのように撮影されており、視点が途切れず物語が進んでいきます。
戦場を駆け抜けていくトムとウィルと一緒に歩いているような感覚になり、非常に臨場感のある作品となっております。
この臨場感のある撮影は高く評価され、本場のアカデミー賞でも撮影賞や視覚効果賞を受賞しております。

2019年第73回英国アカデミー賞
受賞:作品賞、英国作品賞、監督賞、撮影賞、音響賞

2020年第92回アカデミー賞
受賞:撮影賞、音響賞、視覚効果賞

まとめ

いかがでしたか?
気になる作品はありましたか?

映画賞や映画祭は世界各国で行われており、それぞれの特色があるのはもちろんですが、中には同じ作品が受賞することもあります。
それは、その作品がそれぞれの映画賞や映画祭で評価されるに相応しい作品だったからに他なりません。

それでも、映画賞や映画祭にはそれぞれの魅力がありますので、映画賞や映画祭の歴史を知るとともに、今よりもさらに映画を好きになる機会にしてみてはいかがでしょうか?

今回は英国アカデミー賞をご紹介しました。
同賞では、今回ご紹介していない作品の中にも素晴らしい作品はたくさんございますので、ぜひチェックしてみてください!

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