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asa(あさ)
映画が大好きな28歳会社員

年間300本程度の映画作品(洋画がほとんど)を鑑賞している映画好きです◎

アカデミー賞で輝く俳優・女優の姿に感動し、アカデミー賞などの映画賞をもとに映画の魅力を発信しています。

トロント国際映画祭ピープルズチョイスアワード おすすめ5選!

映画館で予告を見ている際に、よく耳にする言葉があります。
「アカデミー賞最有力候補」

アカデミー賞はアメリカで開催される映画祭ですが、アカデミー賞以外にも世界に名だたる映画賞が存在するのはご存知ですか?
アカデミー賞は約95年の歴史を誇る名高い映画賞で、世の映画作品はこの賞を受賞することが夢であると言っても過言ではありません。

ただ実際には、単に映画が好きで、映画賞などには興味のない人も多いかもしれません。
映画を楽しんでいく中で、単純に見たいと思う作品を選ぶことが普通かと思います。しかし・・・

・もともと映画が好きだけど、最近何を見ようか悩む
・「これだけは見ておくべき」という作品を知りたい
・もっと映画に詳しくなりたい

こんなお考えの方がもしいたら、世界の映画祭で受賞した作品から見ていくことをオススメします!

その中で本記事では、カナダで開催される「トロント国際映画祭」から、最高賞であるピープルズチョイスアワードを受賞した作品の中でもオススメの5作品をご紹介します!

気になる作品がある方はぜひチェックしてみてください!

目次

トロント国際映画祭とは??

トロント国際映画祭とは、毎年9月にカナダのトロントという都市で行われる国際映画祭です。
その歴史は約45年ほどになり、「映画祭の中の映画祭」と呼ばれています。
カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭という世界3大映画祭に迫る勢いの来場者数を集めています。

世界3大映画祭:カンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭・ヴェネチア国際映画祭

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例年、このトロント国際映画祭で最高賞(ピープルズチョイスアワード)を受賞する作品は、その後に行われるアカデミー賞などの場で多くの賞を受賞していることから、その年の映画賞の行方を示すような重要な位置付けにもなっています!

カナダではその他にもモントリオール世界映画祭も開催されておりますが、受賞作品の性質が若干異なっているため、どちらの映画祭も、例年とても盛り上がりを見せております!

トロント国際映画祭ピープルズチョイスアワード オススメ5選

①それでも夜は明ける(2013年)

-あきらめない-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0017766

出演

キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ

あらすじ

ニューヨーク州のサラトガで家族と幸せな生活を送っていたソロモンは、ある日拉致され奴隷とになってしまい、そこから12年間の奴隷生活を強いられることとなる。

農園で奴隷として生活していく中で、日常的な虐待や過酷な労働を強いられてしまうが、その現実から抜け出し家族と再会するためにソロモンは奮闘する。

見どころ

目を塞ぎたくなる現実が歴史を作ってきた

幸せな家族生活から一転し奴隷となっていく様子が不憫でなりません。
本作品では、日常的な虐待の細部まで描かれており、本当に目を塞ぎたくなるシーンが多々あります。

これまでの歴史に、黒人というだけで奴隷にされてしまい、抗えない日常が実在していたということを私たちは知っておかなければなりません。

「それでも夜は明ける」というタイトルについて、「必ず抜け出せる日が来る」と肯定的に捉えられる一方で「また虐待される明日が来てしまう」というようにも受け取ることができます。

12年間の奴隷生活の毎朝がどれだけ悍ましいことか、抜け出せた朝がどれだけ希望に満ちたものか。ぜひご覧ください。

2014年第86回アカデミー賞
受賞:作品賞、脚色賞、助演女優賞

2013年第38回トロント国際映画祭
受賞:ピープルズチョイスアウォード

②スリービルボード(2017年)

-魂が震える-

出典:https://video.unext.jp/title/SID0034171

出演

フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ

あらすじ

娘を強姦され亡くしていたミルドレッドは、町の沿道にある大きな3枚の看板に警察への抗議メッセージを掲載しようと試みる。

次第に警察や広告会社、さらには町内のあらゆる人間を巻き込み、それぞれの立場で抱える感情が複雑に絡み合っていく。

見どころ

あなたにとっての正義は、誰かにとっての幸せになりますか

娘を強姦されたミルドレッドには母親としてのやりきれない思いと、そこから生まれる正義を掲げて看板を制作します。

一方で警察側が抱える思いもあり、特に署長のウィロビーはミルドレッドにある程度の理解を示しながらも、警察としての正義を全うする姿に複雑な思いを抱いてしまいます。

この作品を初めて鑑賞した時「悪いのは誰だ?」と思いました。でも、そんな人は出てきません。当然強姦した犯人は除きますが、、

それぞれに自分にとっての正義があり、それを掲げた結果の今があるのだと思います。相手の奥深いところに触れて初めてわかる人間味のようなものを私たちは「心」と呼ぶのかもしれません。

2017年第42回トロント国際映画祭
受賞:ピープルズチョイスアワード

2018年第90回アカデミー賞
受賞:主演女優賞、助演男優賞

③グリーンブック(2018年)

-行こうぜ、相棒-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0042026

出演

ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ、ディメター・マリノフ

あらすじ

1962年のニューヨーク。トニーは用心棒として働いていたナイトクラブが改装工事に入るため職を失う。

紹介された仕事は、黒人ピアニストであるドクター・シャーリー(通称ドク)が行うアメリカ南部ツアーの運転手であった。

人種も価値観も真反対な二人は、人種差別に遭いながらもツアーを通して徐々に分かり合っていく。

見どころ

人種と偏見を超えた友情

トニーは元はと言えば差別主義者であり、黒人に対する強い偏見を持っていました。

それでも、目の前でドクが様々な人種差別を受けてもその現実に立ち向かう姿を見て、徐々に心を改めていきます。
徐々に二人の間に友情が芽生えていく姿はとても心温まります。

ドクは差別に立ち向かいながらも、心の中に秘めた思いをトニーに訴えるシーンがあります。

どれだけ強い人間でも、乗り越えるには相当な精神力が必要なほど過酷な人種差別ですが、トニーのように心を改め、相手を思いやる気持ちを持てる人が増えていくことで、この世の中から差別が失くなっていくのかもしれませんね。

④ジョジョ・ラビット(2019年)

-愛は最強-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0047318

出演

ローマン・グリフィン・デイビス、タイカ・ワイティティ、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル

あらすじ

舞台は第二次世界大戦下のドイツ。

ナチスへの忠誠心を持ち、心の中でアドルフ・ヒトラーと対話する少年ジョジョは、少年団の訓練などを受けていた矢先に大怪我を負ってしまう。

それでもめげずに奉仕活動をしていたある日、我が家に隠れて住み着いているユダヤ人の少女エルサと出会う。

見どころ

「勇敢」は、世界を救えないけれど、あなたを救うことはできる

ナチス政権下のもとでずっと生きてきたジョジョたちは、ナチスへの忠誠心を強く持っています。

疑うことは、すなわち死を意味しますが、意を決して「外」に抜け出した人たちもいます。
そんなことでは戦争は終わりませんが、その勇敢なヒーローたちは、確かにこの世の中の“誰か”を救っていたのです。

戦争映画といえば、悲壮感満載でとても重苦しい雰囲気を漂っている作品がほとんどですが、本作品はコメディ要素を非常に強く持っています。

事実としてありのままを描くことももちろん大切ですが、もしかするとコメディとしてジョークを交えて戦争を描くことが最も反戦へのメッセージとなっているのかもしれません。

2019年第44回トロント国際映画祭
受賞:ピープルズチョイスアワード

2020年第92回アカデミー賞
受賞:脚色賞

⑤ベルファスト(2021年)

-明日に向かって笑え!-


出典:https://video.unext.jp/title/SID0069349

出演

ジュード・ヒル、カトリーナ・バルフ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ

あらすじ

1969年北アイルランドのベルファストという町は活気に溢れていた。

少年バディもその一人で毎日のように遊んでいたが、ある日プロテスタントの過激派がカトリックの住民に対して暴動を起こしたことで、町は荒み、バディたちの生活は一変する。

このまま故郷のベルファストで暮らすのか、イングランドに引越すのか葛藤する。

見どころ

何故、大好きな町で暮らすことができないのだろうか

この作品はプロテスタント対カトリックの争いが描かれておりますが、元々町の人たちはお互いを尊重して生活をしていました。

バディの父親が「プロテスタントかカトリックかという話ではない、悪いのは宗教だ」と言うシーンがあります。
ある宗派を信仰していることと他の宗派を批判することは決してイコールではありません。

バディ一家は、故郷には愛する祖父母も、好きなクラスメイトも、大切な友人もいる中で、最も守らなければならないものは何か?と葛藤します。

そもそもなぜ全部守れないのだろう、一体何が悪いのだろう、と実態も掴めずにただ現実と戦っていくしかない姿は、現代の戦争にも通ずるものがありますね。

2021年第46回トロント国際映画祭
受賞:ピープルズチョイスアワード

2022年第94回アカデミー賞
受賞:脚本賞

2022年第79回ゴールデングローブ賞
受賞:脚本賞

まとめ

いかがでしたか?
気になる作品はありましたか?

もしかすると、聞いたことのあるタイトルやすでに見たことのある作品があったかもしれません。
それは冒頭でも述べたように、トロント国際映画祭で最高賞を受賞した作品は、その後の映画賞でも賞を受賞しているからに他なりません。

実際に5作品のうち、2作品はアカデミー賞作品賞を受賞しております。

「世界の一つの映画賞において、最も評価された作品」という視点で映画を見ることで、映画という娯楽がさらに楽しいものとなるでしょう。

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