MENU
asa(あさ)
映画が大好きな28歳会社員

年間300本程度の映画作品(洋画がほとんど)を鑑賞している映画好きです◎

アカデミー賞で輝く俳優・女優の姿に感動し、アカデミー賞などの映画賞をもとに映画の魅力を発信しています。

【ネタバレ解説】短編アニメ『ぼく モグラ キツネ 馬』 ベストセラー絵本が映画化!

短編アニメ作品の『ぼく モグラ キツネ 馬』は観ましたか?

ベストセラー絵本を原作としており、瞬く間に注目を集めた本作品は、2023年のアカデミー賞では短編アニメ映画賞を受賞しました。

とても心が揺さぶられる内容になっており、子どもから大人までのどの世代でも楽しめる作品です。

mii(みー)

私は泣いちゃったな・・・

asa(あさ)

大人にとっては強いメッセージ性を感じられるよね!

この記事では、短編アニメ『ぼく モグラ キツネ 馬』の概要・あらすじを紹介するとともに、主に5つのポイントで解説しています。

ポイント
  • 出会い
  • 優しさ
  • 正直さ、そして受け入れること
  • 別れ

※ネタバレを含みますので、ご注意ください

それでは、いきましょう!

目次

短編アニメ『ぼく モグラ キツネ 馬』概要

出典:https://www.apple.com/in/newsroom/2023/03/Apple-TV-plus-wins-Academy-Award-for-The-Boy-the-Mole-the-Fox-and-the-Horse/

アメリカやイギリスで超ロングセラーを記録した絵本を原作として、短編アニメ化した作品です。

迷子の少年が雪道を旅していく中で、モグラ、キツネ、馬と出会い、人生における大切なものに気付いていくという内容になっています。

老若男女問わず楽しめる内容と、綺麗な映像が多くの人に評価され、2023年第95回アカデミー賞では短編アニメ映画賞を受賞しました。

34分という短い時間ながら、名言がふんだんに含まれており、大人の私たちも学ぶことが多い作品です。

監督ピーター・ベイントン
チャーリー・マッケジー
出演トム・ホランダー
イドリス・エルバ
ガブリエル・バーン
ジュード・カワード・ニコル
時間34分
ジャンルファミリー/アニメ/短編/ショートフィルム
制作アメリカ/イギリス

あらすじ

迷子になった少年が雪道を歩いていると、モグラと出会う

「家」を探して歩いていく道中の新たな出会いによって、夢を希望などを抱いていく

短編アニメ『ぼく モグラ キツネ 馬』を見る方法

短編アニメ『ぼく モグラ キツネ 馬』は、現在Apple TV+で配信されています。

Apple TV+は月額900円で利用可能ですが、Apple製のデバイス購入後3ヶ月間は無料でお試しすることができます!

もともとApple Musicなどに登録されていた人は、Apple One(https://www.apple.com/jp/apple-one/)というお得なサービスへの登録をおすすめします。

Apple Oneに含まれているサービス
  • Apple TV+
  • Apple Music
  • iCloud+
  • Apple Arcade

Apple Oneは月額1,200円で利用可能であり、ファミリープランであれば月額1,980で5人まで利用できますので、ご家族で楽しみたい方はファミリープランはいかがでしょうか?

これらのサービスは登録後1ヶ月間は無料でお試しできますので、ぜひチェックしてみてください!

短編アニメ『ぼく モグラ キツネ 馬』ネタバレ解説

このパートからは本作品のネタバレ解説を紹介します。

作品時間は34分という短い作品になっていますが、とても内容の濃い作品になっていますので、ぜひこの解説を読んで改めて作品に触れてみてください。

asa(あさ)

私があらすじの途中で解説を挟んでいきます!

※ネタバレを含みますので、ご注意ください。

出会い

少年は雪の降る中を彷徨っていました。

そこで明るい性格のモグラと出会います。

迷子だと言う少年に対して、彼は「迷子になった時は川を辿ると家に着く」と言います。

川がどこにあるかわからないので、周りを見渡すために木の枝に登りましたが、何も見えません。

木の上でモグラが少年に「将来何になりたい?」と聞くと、少年は「優しい人」と答えます。

モグラは「優しいは一番強い。すべてをそっと支えているから」と言いました。

2人は木から下り、歩いて川を探しに行くことになりました。

川を見つめがら少年は言います。

「僕らには表側しか見えないけど、大抵のことは内側で起きている」

asa(あさ)

自分が思っていることと、周りが思っていることの乖離という普遍的な問題を示しています。

だんだん周りも暗くなり、静けさの中で自然の不気味さも増してきます。

怖がる少年に、「怖がらなければ夢を追えたと年寄りたちは言っていた。君は夢はある?」とモグラは聞きます。

少年は「家」だと答えました。

家のことはよくわからないけど、絶対に必要なんだと言うのでした。

優しさ

夜、お腹を空かせたキツネが足跡を辿って2人の前に現れます。

2人は木に登ってその場をなんとか凌ぎますが、しばらくすると遠くから動物の鳴き声が聞こえ近づくとさっきのキツネが罠にかかってました。

モグラは怖がりながらもキツネを助けようとしますが、キツネは「罠がなければ噛み殺す」と威嚇します。

それでもキツネを助けてあげると、キツネは襲いかかることはせず、どこかに消えていきました。

モグラは「最高の自由は、物事にどう向き合うかなんだ」と言います。

asa(あさ)

怖いと思っているのに、「怖くない」と言い聞かしながら助けたことが、その「向き合い方」の一つですね。

翌朝、モグラは川に落ちてしまい、溺れかけていたところを、なんと昨夜のキツネが助けてくれました。

それぞれの優しさが起こした出来事です。

mii(みー)

素敵!

その後、静かに付いてくるキツネを後目に、2人は再び家の話をします。

少年は「家はあったかくて、優しくて、明かりがある」と言うのでした。

asa(あさ)

優しくしていると自然と仲間が増えていくわけですね。

正直さ、そして受け入れること

歩いている、大きな白い馬と出会いました。

すぐに打ち解け、「友達とただ一緒にいるのは無駄なことじゃない」と言い、少年とモグラと馬は雪の上を戯れます。

asa(あさ)

人生において、無駄なことなど一つもありません!

家探しを再開する一行は、馬に乗り、ものすごい速さで駆けていきますが、少年が馬から落ちてしまいました。

少年は泣きながら謝りますが、馬は「涙は君の強さだ」と励ましてあげます。

そして、明かりを見つけ、そこに向けて歩いていきます。

キツネは無口であることを「面白いことが言えない」と申し訳なさそうにしていましたが、馬が「正直なことはいつもおもしろい」と認めてあげます。

ふと、少年は「今まで言った中で一番勇敢な言葉は何か」と聞きました。

馬は「助けて」だと答えます。

「助けを求めるのは諦めとは違う、諦めないようにもがくことだ」

asa(あさ)

正直さが相手にちゃんと伝わると、いつだって受け入れてくれるものなのです

そうこうしていると、一行を嵐が襲いました。

「大変な時は、目の前の大切なものを思うといい」と馬が勇気づけます。

asa(あさ)

本当に大切なものは案外一番近くにあるものです。大変な時にはいつも自分を助けてくれます。

嵐が過ぎ去り、旅を再開すると明かりが消えていました。

少年はショックを受けますが、「ここまで頑張ってきた」と励ます。

家なんか見つからないと言う少年に対し、無口なキツネが口を開きました。

「心は時々、俺たちを惑わす。お前はダメだとか、いいことなんて何もない、とか。だけど俺は気づいたんだ。みんな愛されていて、大切な存在だと。そして、自分だけにできる何かがある。だから踏ん張ろう」

キツネの言葉を聞いた馬は「実は飛べるけど、他の馬に妬まれるからやめていた」と自身の秘密を打ち明けます。

少年は「たとえ飛べても飛べなくても大好きだよ」と言いました。

asa(あさ)

正直さを受け入れ、さらにありのままの姿を愛してあげることの大切さを感じられます。

馬は羽を広げ、みんなを空へ連れて行きます。

そして、空の上から明かりを見つけるのでした。

別れ

家を見つけた少年に別れの時が訪れました。

名残惜しい少年は、みんなにお礼を伝えながらお別れを告げます。

「さよなら」と伝え、歩いていく少年でしたが、立ち止まり、引き返してきました。

「家は、場所とは限らない、そうでしょ?」と少年は言います。

asa(あさ)

少年が「家は、あったかくて優しい」と言っていたように、みんなと一緒にいることこそ「あったかくて優しい」ものなのです。

再び一緒に過ごすことを選び、雪の中を温めて合います。

少年は「僕のことを知った上でも僕のことが好き?」と問いかけました。

みんなは「もっと好きになったよ」と答え、少年は「愛するため、愛されるためにこれからも一緒にいよう」と言うのでした。

asa(あさ)

この物語は、動物たちとの出会いを通して、人生において大切な考え方を示してくれています。
優しさ、正直さ、そして受け入れること、この要素が人への愛、人からの愛を形成し、人生をより豊かにしていくのです。

各レビューサイトでの評価

本作品の世間の反応について紹介します。

それぞれ点数と主なレビューを3件ずつ紹介していますので、気になる方はぜひリンク先をチェックしてみてください!

Filmarksの使い方については以下の記事を参考になります。

Filmarks

4.0/5

・心温まる、また観たくなる作品

・愛に溢れて優しくて温かい作品

・全てが優しく寄り添ってくれる作品、絵本が欲しくなった

Filmarks:『ぼく モグラ キツネ 馬』映画情報・感想・評価ページ(https://filmarks.com/movies/107330

IMDb

7.8/10

・美しくて、セリフはとても感動的だった

・元気がない時に観たい作品

・人生で本当に大切なことを思い出させてくれるメッセージが含まれている作品

IMDb 『The Boy, the Mole, the Fox and the Horse』(https://www.imdb.com/title/tt22667880/

原作は歴代2位のベストセラー絵本!

本作品は絵本を原作としており、累計550万部を超える大ベストセラーとなっています。

イギリスでは、2020年に最も売れた本となり、また歴代においてもハードカバー本としては「ハリーポッター」シリーズに続く2位を記録しています。

この空前のブームにより、日本でも話題となり、「世界一受けたい授業」や「王様のブランチ」などで取り上げられました。

川村元気さんの翻訳により日本語版も発売され、22万部を突破しています。

一般的に絵本においては2000〜3000部売れたらいい方だと言われているので、22万部がいかにとてつもない数値であるか分かりますね!

2023年第95回アカデミー賞受賞!

出典:https://meaww.com/the-boy-the-mole-the-fox-and-the-horse-wins-best-animated-short-film-oscar

2023年第93回アカデミー賞において、本作品は短編アニメ映画賞を受賞しました!

アカデミー賞の部門の中では注目度がそこまで高くはありませんが、それでもノミネートされた5作品の中では最有力候補として圧倒的な存在感を示していました。

Appleとしては、短編アニメ部門においては初の受賞も掴み取っています。

監督を務めたチャーリー・マッケージーは壇上で「この作品に心を注いでくれた120名のアニメーターに感謝する」と述べました。

その他にもイギリスで開催された英国アカデミー賞(BAFTA)においても、短編アニメーション賞を受賞しています。

まとめ

この記事では、短編アニメ『ぼく モグラ キツネ 馬』の概要、あらすじを紹介し、ネタバレ解説を行いました。

まさに名言のオンパレードで、一つ一つの言葉が胸に染み渡ってくるように感じられます。

勇気をもらえたと言う人も多いのですが、わずか34分の間に勇気をもらえる言葉が詰まっており、人生の教科書にしたくなるような一作です。

ベストセラーの絵本を映像化するというだけで非常に大きなハードルがあるかと思いますが、その期待に応え、アカデミー賞まで受賞しているわけですので、作品を通して愛されていることがよく分かります。

作品から人生の教訓となる言葉をもらえるのが、映画の醍醐味ですので、今後も本作品のように私たちの人生を豊かにしてくれる映画と出会えたいですね。

Please Share
目次