映画『エルヴィス』は見ましたか?
伝説のロック歌手のエルヴィス・プレスリーの生涯を描いた今話題の映画です。
主演のオースティン・バトラーの演技が高い評価を集め、2023年のゴールデングローブ賞などでは主演男優賞を受賞し、アカデミー賞でも作品賞や主演男優賞でノミネートされていましたね。
世代によっては、「エルヴィス・プレスリーって名前は聞いたことあるけど、実際どんな人か知らない」という人も多いのではないでしょうか?

私知らない・・・



実は僕もよくは知らなかったよ!でも本作品を観たらよくわかったよ!
本作品は上映時間が約160分あり、エルヴィス・プレスリーのことを深く知れるとともに、そのパフォーマンスなどに圧倒される超大作になっています。
この記事では、映画『エルヴィス』の概要・あらすじを紹介するとともに、主に4つのポイントでネタバレ解説を行なっています。
- エルヴィス・プレスリーとは?
- 人種を繋げた革命の音楽
- 「人」としてではなく、「商品」としてのエルヴィス
- スーパーヒーローは、目の前の愛を失う
※ネタバレを含みますのでご注意ください。
本作品をより詳しく知れる内容になっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
さらに、映画『エルヴィス』は、〈U-NEXT〉で配信中です!※2023年4月現在
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詳しくは後半で解説していますので、最後まで見てくださいね!
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映画『エルヴィス』 概要


2022年7月に公開されたアメリカの映画です。
世界でも最も有名なロックスターのエルヴィス・プレスリーの半生を描いた伝記作品であり、このようなロックスターの伝記作品は、2018年に公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』などが話題になっていますね。
主演のエルヴィス・プレスリーを演じるのは、若干31歳で期待の新生であるオースティン・バトラーです。
彼の演技には絶賛の声が集まり、ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞で主演男優賞を見事受賞しました。
オースティン・バトラーの演技やエルヴィスの真実など堪能できる要素が多数含まれています。
監督 | バズ・ラーマン |
出演 | オースティン・バトラー トム・ハンクス ヘレン・トムソン リチャード・ロクスバーグ |
時間 | 159分 |
ジャンル | 音楽/伝記 |
制作 | アメリカ/オーストラリア |


予告動画
あらすじ
突如倒れ、瀕死状態のトム・パーカー大佐は、エルヴィスとの半生を語る
アメリカの黒人街であるメンフィスで幼少期を過ごしたエルヴィスは、黒人の音楽文化であるゴスペルやR&Bに衝撃を受け、当時アメリカで流行となっていたカントリーミュージックと融合させた新しい唯一無二の音楽を作り出した
奇抜な見た目と独特のダンスで世の女性を魅惑し、トム・パーカー大佐にマネジメントされながら、瞬く間にアメリカのスターダムにのし上がっていく
富・名声の全てを手に入れたはずだったエルヴィスだが、次第にさまざまな闇に蝕まれていき、歯車が狂うのであった
レビュー・解説
ここからは、映画『エルヴィス』のネタバレ解説を行います。
主に4つのポイントで解説しており、基本的にはストーリーの流れの順番になっていますが、ポイントによっては順不同となることがありますので、一つずつチェックしてみてください!
- エルヴィス・プレスリーとは?
- 人種を繋げた革命の音楽
- 「人」としてではなく、「商品」としてのエルヴィス
- スーパーヒーローは、目の前の愛を失う
また、ストーリーのみならず、本作品を観る上であらかじめ知っておくと良い情報なども紹介しております。
※ネタバレを含みますので、ご注意ください。
エルヴィス・プレスリーとは?


エルヴィス・プレスリーは、アメリカのロックスターです。
「最も成功したソロアーティスト」と言われており、その功績は多岐にわたります。
CDやレコードなどの総売り上げは5億枚を超えており、後世の音楽界に多大なる影響を与えてきました。
エルヴィスの音楽についての解説は②で具体的に行います。
ビートルズやクイーンなど、後に世界の音楽界の中心に存在していたアーティストも軒並み口を揃えて彼への敬意を口にしています。
その影響力は凄まじく、当時あまり馴染みのなかったリーゼントヘアやド派手な格好が若者の間で大流行し、これまで音楽というカルチャーがあまり根付いていなかった若年層にも音楽を染み渡らせていきました。
抜群のアイドル性と音楽性で新しい歴史を作り、「キングオブ・ロックン・ロール」とまで呼ばれる存在となっています。
人種を繋げた革命の音楽


エルヴィスが育ったアメリカのミシシッピ州のメンフィスという街は、多くの黒人が暮らしていました。
そんな街で過ごしていたので、黒人文化に深く触れる幼少期を過ごしていたのです。
中でもゴスペルやR&B(リズムアンドブルース)などの音楽文化に触発され、これがエルヴィスの音楽のルーツになっています。
1950年代当時のアメリカでは人種隔離の色が非常に強く、黒人に対する非人道的な扱いが横行していました。
その中で、白人であるエルヴィスが黒人のような風貌で黒人の音楽を声高らかに歌い上げます。
アメリカ内で瞬く間に人気が出るとともに、その人気はこれまで黒人の音楽に触れていなかった白人の若者に多大なる影響を与えていきます。
その影響力は音楽シーンだけにとどまらず、若者の文化そのものになりつつありました。
エルヴィスの活動は革命となり、まさに人種と世代の架け橋になったのですが、アメリカの根深い人種差別の歴史が大きな壁となり、次第に行手を阻まれてしまいます。
それでも人間は禁欲的であればあるほど、その反動は凄まじいものになり、人気は増していく一方でした。
エルヴィスは、音楽やファッションなど、これまで人種や道徳に抑え込まれていたものを解放し、国民に新しい夢を与えたのでした。
「人」としてではなく、「商品」としてのエルヴィス


トム・ハンクス演じるトム・パーカー大佐には、非常にイライラさせられましたね。
お金になることは全てやってのけ、そのためには手段を問いませんでした。
とにかく金儲けのことしか考えておらず、そのためにエルヴィスの才能と音楽を利用していました。
エルヴィスは自分の好きな音楽で世界を魅了し、幼い頃からの夢であったスーパーヒーローになれたと言っても過言ではないほどまでになっていましたが、その行く先々に「商業」という名の障壁が生まれてきます。
好きでもない歌を歌わされ、好きでも映画作品に出演させられ、世界ツアーを行うこともできない。
「何のためにこんなことをやっているんだ?」と自問自答をするエルヴィスは、いつしか、かつて夢を追いかけた音楽への情熱を奪われ、巧みに仕掛けられたお金儲けの的にされてしまうのでした。
現代でもよくある話ですよね。
「好きな音楽」と「売れる音楽」
好きだったバンドがメジャーデビューした途端すごく路線変更していて、ショックを受けるファン。
聴衆の私たちはそのバンドに対して不満を吐きますが、その裏にはとてつもない苦悩や葛藤があるのかもしれません。
スーパーヒーローは、目の前の愛を失う


世界中を熱狂の渦に包んだエルヴィスですが、富や名声を手にいれた結果あらゆることに変化が起こります。
周りの環境もそうですが、一番変わったのはエルヴィス自身でした。
「幸せ」の基準が上がってしまい、これまでの暮らしでは満足がいかなくなります。
自分を満足させるためや恐怖心を紛らわすためにお金を使い、女や薬にも手を染め、自らを破滅の方向に追いやっていきました。
そして、深く愛していた母親と妻を失い、自分の命までも失ってしまったのです。
「スーパーヒーローになりたい」という夢を掲げた少年期。
その夢を叶え、まさに世界のスーパーヒーローとなった彼は、世界中のファンに音楽と愛を届ける代償に、最も近くにある何よりも大切な“愛”を失ってしまうのでした。
もちろん人は変わりゆく生き物です。
ただ、変わっていく中でも、決して変えてはいけない大切なものはあるのではないでしょうか?
それはものすごく身近で、ものすごく見えにくいものなのかもしれませんね。
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各レビューサイトでの評価


本作品の世間の反応について紹介します。
それぞれ点数と主なレビューを3件ずつ紹介していますので、気になる方はぜひリンク先をチェックしてみてください!
Filmarksの使い方については以下の記事を参考になります。
Filmarks
・オースティン・バトラーの演技が最高!
・エルヴィスが人気であった理由がわかる作品
・音楽と演出が素晴らしい!
Filmarks:『エルヴィス』映画情報・感想・評価ページ(https://filmarks.com/movies/87675)
IMDb
・エルヴィスの真似ではなく、エルヴィスそのものだった
・エルヴィスに対するリスペクトがひしひし伝わった!
・自分が望む人生を送る難しさを感じる作品
IMDb 『Elvis』(https://www.imdb.com/title/tt3704428/)
Rotten Tomatoes
・全てが愛おしい。世界で最も好きな作品になった
・オースティン・バトラーの演技はあらゆる賞賛に値する
・悲しい最後だけど、それが彼の偉大さを物語っている
Rotten Tomates 『Elvis』 (https://www.rottentomatoes.com/m/elvis)


2023年アカデミー賞の行方


ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞で主演男優賞を受賞した本作品は、アカデミー賞でも大きな注目を集めていました。
果たして結果はどうだったのでしょうか?
このパートでは、2023年アカデミー賞で本作品がどのような結果であったかを詳しく解説していきます!
ノミネート部門
ノミネートされた8部門は以下のとおりです。
- 作品賞
- 主演男優賞
- 衣装デザイン賞
- 編集賞
- 美術賞
- 音響賞
- ヘア&メイクアップ賞
- 撮影賞
やはり華やかな音楽の世界を描いただけあって、撮影系の賞(音響、撮影)や見た目を司るの賞(美術、ヘア&メイクアップ)はノミネートされていますね。
何と言っても作品賞にノミネートされたので、ここには大きな注目が集まります。
作品賞は唯一10作品がノミネートされる(他部門は5作品)ので、受賞の難易度は最も高いですが、せっかくノミネートされたので、最後まで期待はしたいですね!
アカデミー賞の行方は・・・
大きな期待を集めていた本作品は、残念ながら惜しくも受賞とはなりませんでした。
大本命であった主演男優賞は、映画『ザ・ホエール』で主演を務めたブレンダン・フレイザーが受賞しています。


下馬評ではオースティン・バトラーが受賞する可能性も非常に高かったのですが、アカデミー賞直前になり凄まじい勢いでブレンダン・フレイザーが追い上げてきました。
その勢いのまま、オースティン・バトラーは受賞を逃すという結果になってしまったのですが、まだ31歳の彼はこれからもどんどん活躍の場を広げていくはずです。
そんな彼のさらなる躍進を期待しましょう!
映画『エルヴィス』を無料視聴する方法
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まとめ
今回の記事では、映画『エルヴィス』の概要・あらすじを紹介するとともに、4つのポイントからネタバレ解説を行いました。
- エルヴィス・プレスリーは伝説のロックスター
- エルヴィスは音楽の力で人種をつなげた
- 商品として扱われたエルヴィスはジレンマに苛まれた
- 富と名声が自らを破滅に導き、最愛の人を失ってしまった
栄光に潜む闇。
それは本人にも、他の誰にも気付けないことなのかもしれません。
今回はトム・パーカー大佐目線で語られるエルヴィスでしたので、そこまで心理的な描写は描かれていなかったように感じました。
それもトム・パーカー大佐にとっては、あくまで「商品」でしかないので、それをより無機質に感じさせるための構図になっているのではないかと感じました。
昨今では、『ボヘミアン・ラプソディ』や『ロケットマン』など、偉大なるアーティストの反省を描いた作品が増えてきています。
こうして、かつての流行が歴史になり、歴史が映画になっていく。
私たち自身もこれまで熱中したこと、今熱中していることが、やがて歴史となり、いつの日か映画になっていくのかもしれません。
その時、オースティン・バトラーのような魂の演技で、私たちを魅了してくれることを楽しみにしましょう。

