映画『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』はご覧になりましたか?
全米映画興行収入歴代1位の記録を持つ大ヒット映画『アバター』の13年ぶりとなる続編でもあり、全世界で注目を集めました。
この季節の公開になりますので、もちろん気になる人もいるのではないでしょうか?
2023年第95回アカデミー賞
公開と同時に着実に興行成績を伸ばし続けている本作も、もちろん有力な候補となっています。
『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』はアカデミー賞作品賞を受賞できる??
こちらを徹底考察していきます。
これからも色々なことが起こるので、結果は変わりうると思いますが、少しでもアカデミー賞を楽しむために参考にしていただけますと幸いです。
本ブログではアカデミー賞の情報を紹介していますので、ぜひ他の記事も読んでみてください!

『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』はアカデミー賞作品賞を受賞できる!?
結論からお伝えすると、作品賞の受賞は難しいのではないかと思われます。
理由については後述しておりますが、受賞に対しての障壁(不安要素)があります。
しかしながら作品としてのクオリティは非常に高く、2022年の公開当初から高く評価されており、世界累計の興行収入は17億ドル(約2234億円)に到達しました。
また、全米興行収入ランキングについてはすでに歴代7位を記録し、2022年に公開された映画の中ではあの『トップガン:マーヴェリック』を抜いてトップに立ちました。
やはり前作に続き、計り知れない注目度と人気度を誇っていますので、作品賞はもちろんですが他の賞で名前を聞きたいですよね!
アバター ウェイ・オブ・ウォーターについて
©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
概要
・予告動画
あらすじ
惑星パンドラにて、主人公のジェイクが先住民のナヴィとして新たな生を受けた前作から10年以上の時が経ち、子どもにも恵まれ、ジェイクやネイティリらは幸せに暮らしていた。
しかし、10年前に退けた人類が再びパンドラに迫ってくることとなる。ジェイクらは徹底抗戦する構えを見せるも、逃れた先には“海の部族”が存在していた。
見どころ
ストーリーはもちろんですが、やはりとてつもない映像美が見られる作品になっています。
今回は海中の場面が多いのですが、そのリアリティさは他の作品ではなかなか見ることはできないでしょう。
技術革新とまで言わしめた前作から何倍もグレードアップしているので、前作で感動を覚えた方は言わずもがな映画館に見に行くべきです。
Netflixなどの普及でお家で簡単に映画が見られる時代になった今、「再び映画館に行きたいと思っていることを証明する」と監督を務めたジェームズ・キャメロンが言い放っており、それほどまでに映画館で見る迫力は凄まじいものとなっています。
すでに続編も考えられている
『アバター』シリーズは5部作としてすでに脚本の制作や撮影が開始されており、今作以降は2年おきに公開される可能性が示唆されています。
第95回アカデミー賞ノミネート部門
ノミネートされている部門は、以下の4部門です。
予告動画を見てもわかるように、とにかく映像美に酔いしれるような作品です。
そのため、撮影系の部門はやはり有力な候補となっております。
撮影系の部門では『トップガン:マーヴェリック』も有力候補となっているため、どちらに軍配が上がるか要注目です。

前作『アバター』は、アカデミー賞を受賞できたのか?
2009年に公開された前作『アバター』は9部門ノミネート、3部門の受賞となりました。
ノミネート
作品賞/監督賞/作曲賞/音響編集賞/録音賞/美術賞/撮影賞/編集賞/視覚効果賞
受賞
美術賞/撮影賞/視覚効果賞
その年のアカデミー賞では、ジェームズ・キャメロンの元妻でもあるキャスリン・ビグローが監督を務めた『ハート・ロッカー』が作品賞を含む6部門を受賞することとなりました。
惜しくもアカデミー賞作品賞の受賞を逃したものの、ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)と監督賞を受賞しました。
また、日本アカデミー賞でも最優秀外国作品賞を受賞しました。
アカデミー賞受賞に対する不安要素
①ゴールデングローブ賞の結果
1月11日にゴールデングローブ賞の結果が発表されました。
『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』は作品賞(ドラマ部門)と監督賞の2部門でノミネートされていましたが、そのどちらも受賞には至りませんでした。
このゴールデングローブ賞の結果は、アカデミー賞に大きく影響することは言わずもがなだと思います。
2000年以降の全23作品のうち半分以上の13作品がゴールデングローブ賞とアカデミー賞の作品賞をどちらも受賞しています。
そのことから見ても、『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』は出遅れている状況です。
さらに、前作『アバター』は、このゴールデングローブ賞の作品賞を受賞していながらも、アカデミー賞作品賞の受賞を逃しました。
ゴールデングローブ賞の作品賞を受賞していた前作でさえアカデミー賞の受賞を逃しているので、今作はますますハードルが上がっているでしょう。

②対抗作品が強い
前記の通り、ゴールデングローブ賞の結果から見ても、今回のアカデミー賞作品賞の候補は非常に強力です。
ゴールデンブローブ賞作品賞を受賞した『フェイブルマンズ』や『イニシェリン島の精霊』に加えて、ゴールデングローブ賞をはじめとしたいくつかの映画賞で、男優賞や女優賞を獲得してきた『エルヴィス』や『TAR』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』なども非常に有力です。
そして、同じシリーズ続編で興行収入の高い人気作品としては『トップガン:マーヴェリック』も存在しています。
これらの作品を押し退けることができるのか、期待したいですが非常に難しいのではないかと思います。

ジェームズ・キャメロンの歴史
ジェームズ・キャメロンについて
Great to see The Weeknd last night and celebrate his fantastic song, “Nothing is Lost (You Give Me Strength).” He’s the ideal artist and I can’t imagine a better song to end Avatar: The Way of Water. pic.twitter.com/WnsDgSAz5g
— James Cameron (@JimCameron) January 14, 2023
カナダ出身の68歳(※2023年1月12日現在)の彼は、大学中退後の20代前半から本格的に映像製作を行うことになります。
1984年30歳の時、『ターミネーター』で監督と脚本を務め大ヒットを記録し、ハリウッド映画監督として仲間入りしました。
とにかくスケールの大きい作品を製作しており、そのストーリーもさることながら映像などのクオリティがどれも抜群に高いことで世界中から評価を得ています。
アカデミー賞の戦績
作品賞としては、2回ノミネート(『タイタニック』、『アバター』)、1回受賞(『タイタニック』)という結果になっております。
監督賞としても同様の結果です。
知名度で考えると、やや少ないように感じるかもしれませんが、そもそもジェームズ・キャメロンの長編映画の監督作品は10作品ほどで、うち3作品は『ターミネーター』シリーズです。
ですので、作品を量産するというよりは、長年かけて超大作を制作している、ということですね。
そのこともあって、『タイタニック』や『アバター』のような、一撃が非常に大きい作品として全世界の記憶に強く残っています。
まとめ
映画館で見たくなりましたか?
公開されてまだ1ヶ月程度なので、見れていない人も多いのではないかと思います。
最近は寒いし、外に出るのも億劫ですよね。
しかし、そんなことを忘れるくらいの作品であることに間違いはありません。
「パート2の方が面白い」という言葉を聞いたことはありますか?
シリーズものの作品において、「続編の方が面白い」と評価を得ることが多々あります。
その代表作と言われるのが『ターミネーター2』と『エイリアン2』です。
ちなみにこの2作品とも何を隠そうジェームズ・キャメロンの監督作品です。
そんな「パート2の評価が高い作品の監督」が製作した今回のパート2である『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』が面白くないはずがありませんよね。
まあ、ジェームズ・キャロンの監督作品はパート1も当然面白いのですが・・・
2022年No. 1の大ヒット映画がアカデミー賞でどこまで爪痕を残すことができるのか?
注目していきましょう!